エトルタの日常

買えたらラッキー。

買えたらラッキー。

こんにちは。 今日は『買えたらラッキー』というお話です。   実店舗がありますので、よく最初にこのようなお尋ねがあります。 "見るだけでもいいですか?"   "はい!もちろんです^ ^" と私は二つ返事でお返しします。   そして決まり文句のようにこう続けます。 "買わなきゃいけない?と良く質問されるのですが、そんなことはありません。買えた人はラッキーなんですよ" なんていう風に。 買えたらラッキー? ではでは今日もお付き合いくださいませ。   ヴィンテージラグという商品 買えたらラッキーの理由。 それは商品の特徴から言っています。 当店で扱うヴィンテージラグは、手織りで作られている天然素材の商品です。機械工場で自動で作る大量生産品とは異なります。 つまり似たようなものが並んでいたとしても姿形が同じようで、全く同じではありません。 ヴィンテージという時代区分もありますので、経年劣化の具合などもひとつひとつ異なります。 だからまず お店ではその相性を確かめてもらうことが必要です。   人は目に映る色が個人ひとりひとりで違います。 手で触れた感じも、同じくです。 人は経験した記憶、思い出に影響を受けて 色や感触に対してさまざまな印象を持ちます。  ...

ニコニコしてればいいじゃない。

ニコニコしてればいいじゃない。

   こんにちは。 今日は『ニコニコしてればいいじゃない』というお話です。   blogに書くのはいつも実体験。 20代初めの頃によくよく言われてた言葉です。 この時この言葉を私に対して言った相手は、当時勤めていたショップのオーナーでした。 いち販売員として売り場で試行錯誤する私を見て 投げかけてくれた言葉です。   それって本当? ニコニコしてるだけでいい? そんなので仕事になるの? 私は言われていた頃はずっとそう思っていました。   そして自分なりに一生懸命に売り場にある物に触れて、細かいことでも全部吸収しなきゃ。 と切磋琢磨してた様子が、なんだか馬鹿にされたような気持ちになりました。 まるで "そんなことやっても意味ないよ" と言われている気分でした。   でも15年以上経った今となってはすごく分かります。 その時の言葉の意味。 インテリアやファッションの世界において愛想がいいことは、どれだけ素晴らしいことか。 ※私はインテリアもファッションのひとつだと思っています。その為に一緒に話すことが多いです。 結局、人と人を繋ぐのは気持ちが通う瞬間です。 お店と人が交わるのも、笑顔があってのことだと思います。   役割がある その頃のオーナーの意図は、...

実際に見てみよっか。

実際に見てみよっか。

こんにちは。 今日は『実際に見てみよっか』というお話です。   私のお店を説明するには、この言葉だけでも良いくらいです。 "ねえ、実際に見に行こうか" "一回行ってみたいんだけど"   そんな言葉が似合う。実際に見に行ける場所です。   私がいち消費者だった頃には、気軽にそう言えるヴィンテージラグまたは絨毯屋がありませんでした。 伝統と歴史を持つ中東のラグ。 格式高くあるべき商品なのかもしれませんが、そんなのはやっぱり面白くありません。 思い立ってその日、パッと脚を運べるお店。 自分という人間にやらせるのであれば、そのくらい身近に感じられるショップでありたいと思いました^ ^   手が届くワクワク感と、他にはない面白いものがあるという緊張感を添えて。   『実際に見てみよっか』が出来るように。   行ってみたいお店 一度は行ってみたいと思うお店と、本当に行けるお店は大きな違いです。 行きたいけど、なんだか行けない。 憧れが高すぎても、なんだか気がひけるものです。 だから私がやるならばちょうど良い存在でありたいと思いました。   求めたのはネットショップのような気軽さとは違います。 何かのついでや隙間時間を埋めるようなお店ではなく、わざわざ出向くお店。 "今日はラグを見に行こうね" なんて家で会話にあがるようなお店。 つまりちゃんと気持ちの準備をして出掛けることの出来るお店です。...

言伝のちから。

言伝のちから。

こんにちは。   今日のお話は、『言伝(ことづて) のちから』です。   ヴィンテージラグの世界においては、言伝(ことづて) で価値が受け継がれています。 現地の絨毯商から買う時、そのラグの歴史や価値は売り手の言葉から生まれます。 その人が判断して口にした言葉が、ラグの価値。 なんかスリリングですよね!!!     伝言ゲームで大丈夫? 伝言ゲームでしょ? 証拠は?! どうも信用できないな。 こんな時代にそんなことあるんだな、、。 と私も初めての時はカルチャーショックでした。   ただそんな風に言いながらも、自分の生活を顧みるとどうでしょうか。 大切な事は何度も言葉にして、身体に染み付いています。 家のルール、会社のルール、人間関係のルールは意外と明文化されずに言伝(ことづて) で成り立ってはいないでしょうか。   きっと時代錯誤でもなんでもなく、ヴィンテージラグにおいては一番適した手段なのだと思います。 自分が大切にしてきたモノ。価値があるモノ。 そういったものは大切なパートナーに譲りますよね。 ※歴史と伝統を重んじる工房などでは、品質を保証する為のタグや作家のサインを残すところもあります。ペルシャ絨毯などでは多く目にしますね。   言伝(ことづて)...

SIMPLE 白い壁と木の床

SIMPLE 白い壁と木の床

こんにちは。 今日は『白い壁と木の床』というお話です。   直接お会いした方であればお伝えさせて貰っているかもしれません。 セレクトでは、"シンプルできれいなヴィンテージラグ"を心がけている当店。 それを敷くお部屋のイメージも"シンプルできれい"を思い描いています。 シンプルテイストとは  "シンプルできれい" シンプルとは、スッキリとした色づかいや模様デザインのことを指します。 また白い空間に敷いて収まりの良いモノもシンプルです。   エスニック(民族調) 、オリエンタル(東洋)、和風、チャイナ etc. どんな世界にもシンプルテイストは存在します。 (※私の場合、これは業界人になってから本当の意味で理解しました^ ^)   色づかいが豊富で奇抜であっても 模様だらけであったとしても "シンプルできれい" というものは存在して、それを世界ではシンプルテイストと呼んでいます。   身の回りでシンプルだなぁと思い当たるものは、ありますでしょうか?   シンプルへのこだわり 私がシンプルにこだわるのは シンプルは個性を活かすからです。   今や世界的に有名なブランドになったUNIQLO。 これがカッコ良く着こなせるのは、元々自分のスタイルを持っている人です。...

お見合いごっこじゃない。

お見合いごっこじゃない。

   こんにちは。 今日は『お見合いごっこじゃない』というお話です。   ラグとの出逢い。 それはやっぱり恋愛のようであれば理想です。 ドキドキ感を大切に。   自由恋愛 好きな相手と恋に落ちる。 それが1番です。 準備されたお見合いとは違います。   好きになる準備や思い込みは一切不要。 目の前の人の佇まいや、言葉。 考え方に感化されて好きになっていきます。 日常を重ねるほど、想いが増します。   自由恋愛 選ぶことが許されているお買い物。 ヴィンテージラグとの出逢いもこれであって欲しいと思います。 出逢いは自然体で。 言葉の通り、自由に恋愛するように。   リアルな体験へのこだわり 私の経験から 売り場には恋愛のようなリアルさが必要だと思っています。 特にヴィンテージラグ。   世の中にあるだいたいのものは...