smile | ニコニコしてればいいじゃない

smile | ニコニコしてればいいじゃない

 こんにちは。

ヴィンテージ手織りラグ専門店 Maison Étretatです。

 

今日は『ニコニコしてればいいじゃない』というお話です。

blogに書くのはいつも実体験。

20代初めの頃によくよく言われてた言葉です。

この時この言葉を私に対して言った相手は、当時勤めていたショップのオーナーでした。

いち販売員として売り場で試行錯誤する私を見て

投げかけてくれた言葉です。

 

それって本当?

ニコニコしてるだけでいい?

そんなので仕事になるの?

私は言われていた頃はずっとそう思っていました。

 

そして自分なりに一生懸命に売り場にある物に触れて、細かいことでも全部吸収しなきゃ。

と切磋琢磨してた様子が、なんだか馬鹿にされたような気持ちになりました。

まるで

"そんなことやっても意味ないよ" と言われている気分でした。

 

でも15年以上経った今となってはすごく分かります。

その時の言葉の意味。

インテリアやファッションの世界において愛想がいいことは、どれだけ素晴らしいことか。

※私はインテリアもファッションのひとつだと思っています。その為に一緒に話すことが多いです。

結局、人と人を繋ぐのは気持ちが通う瞬間です。

お店と人が交わるのも、笑顔があってのことだと思います。

 

役割がある

その頃のオーナーの意図は、

"知識と経験がないうちはニコニコしていればいいんだよ''

ということでした。

これは小売店を問わずどんなお仕事でも共通ですよね。

"新米の頃は、せめてニコニコしてなさい。"

なんて言葉が懐かしい客商売の方々も多くいるはずです。

 

次第に歳を重ねると

苦労していた頃が嘘のように言葉が出てきます。

やはり人生で経験したことが正直に口から出るものです。

 

そして仕事として役割を感じます。

ヴィンテージラグには

ラグを作った方の立場。

売る立場。

使う立場。

 

もし自分がラグを作った人間であるならば

売り手にはニコニコしていて欲しいと思います。

 

買って使う立場の人間であるならば

同じく売り手にはニコニコ対応して欲しいと思います。

だからお店はニコニコしているべきですよね。

 

若い頃だとか経験が浅いの問題ではなく

商品に自信があるならば尚更。

お店ではニコニコしてさえいればいいのかもしれません。

 

大人になれば自然と

大人になれば言葉は自然と出てきます。

大人の方で若い子を見て、色々と尋ねるのは意地悪だなとさえ思うようになりました。

もちろん笑顔も作るのではなく

自然と表情がほころびます。

 

相手が大人であれば尚更。

とっても豊かな時間ですよね。

見ず知らずの人同士がこうしてお店を介して繋がることが出来る。

それだけでとても幸せです。

 

用意が出来たらニコニコとするだけ

『ニコニコしてればいいじゃない』

この言葉がまさかこんなにも心に残るだなんて、当時は思ってもみませんでした。

だけど今となってはとても理解出来ます。

売り場の準備が整うと、自然と笑顔になります。

お客さんが来てくれるだけでとても嬉しい気持ちになります。

遠い中東の絨毯屋さんがみんな朗らかな性格なのは、生まれ持ったものだけじゃないのかもしれません。

 

今も変わらず仕事のパートナー達から言われます。

せっかくやるなら楽しくやろうって。

たしかにそうですね!

 

『ニコニコしてればいいじゃない』

 

今日もここまでお読み頂きありがとうございました。

お店でお会いする機会もなかなか作れないので、少し自己紹介がてらにお話をblogにまとめています。

blogでは私の話を中心にしています。人となりがお伝え出来ればと思っています。

いつも本当にありがとうございます。

 

Maison Étretat | Sugibayashi Yusuke

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