エトルタの日常

敏感肌の絨毯屋

敏感肌の絨毯屋

こんにちは。 2月も下旬、春の訪れを前にしてワクワクしますね。 京都の街を歩いていると梅が咲いているお庭があったりと、目で見て嬉しい発見が続きます。   さて今日は敏感肌の絨毯屋というお話です。 そうです。この絨毯屋というのは私自身。 小さな頃から肌が弱くて触れるもの、着るものに気を遣いながら生活してきました。 今も定期的に皮膚科に通ってお薬をもらわなければならない時期もあります。 季節の変わり目なんかは特別そう! 同じ立場の方にお伝え出来ればと思います。 デリケート肌の方への絨毯の選び方をお伝えさせて頂きますね。   敏感肌で絨毯はOK? まず大前提としてこちらです。 皮膚科、耳鼻科に行くと決まって案内されることがあります。 それはホコリをもつ根源。ダニなどの虫が集まるというラグ、カーペットについての対策です。   お部屋はキレイにしてくださいね。 インテリアにラグ、カーペットはありませんか? 皮膚や鼻へのアレルギーとして影響がありますよ。   このようにして医療機関からは アレルギー検査を受けた時などに決まって同じ案内を受けます。 もちろん私も最初は特別注意をしていました。   そんな自分が将来絨毯屋になるなんて考えもしない時から 絨毯は小さめを選ぼうとしたり 毛羽だったものを避けたり 好きな絨毯選びにセーブをかけながら過ごしていたように思います。  ...

誰か1人の為の絨毯

誰か1人の為の絨毯

こんにちは。 今日は誰の為の絨毯かというお話しです。 当店をご利用の方はもうご存知ですよね。メゾン エトルタはいわゆる高級ペルシャ絨毯のお店ではありません。 シルクの高級絨毯が演出する素敵な空間はひとつ憧れではあります。 しかしそのような社会的な地位を象徴する絨毯ではなく、もっと個人的な趣味に偏ったものがメゾン エトルタの絨毯です。 私はこれを誰か1人の為の絨毯と呼びます。 主にトライバルラグが当店の絨毯。   それではどうぞ今日もお付き合いください。   絨毯の役割 絨毯は暮らしの道具です。たった一枚広げるだけで暮らしを簡単に彩ることが出来ます。 そしてインテリアで絨毯は主役にもなれる存在感です。 それだけインパクトのある暮らしの道具。 次に誰の為の絨毯か。というのも大切なテーマになります。   絨毯の役割 これを私は大きくふたつに分けています。   ①社会的な地位や立場を象徴する絨毯 ②誰か1人の為の絨毯 です。   何の為か?という絨毯の役割から考えると、自然と選ぶ絨毯も変わってきます。 お堅い企業の応接間に、遊牧民の温もりのある手織りラグがあったら違和感がありますよね。 また若いカップルのこじんまりとしたお部屋に煌びやかなシルクのペルシャ絨毯があっても不釣り合いです。 適材適所。絨毯にも役割があります。  ...

FAKE ANTIQUE

FAKE ANTIQUE

  今回はFAKEについてのブログです。 アンティークを扱う立場の人間として、とてもデリケートな部分になります。 お客様からのご要望を受けて今日は少しだけお話します。 『私の買ったこれって本物ですか?』 に対する私なりの回答です。   FAKE? 実店舗ですので多くのお客様からご相談があります。 大きなお金を使ってまで偽物を買ったなんて、とても残念な話。 『お見せ頂いたこちらはFAKEです』 なんてお返事した時には、涙する方もいらっしゃいました。 言いたくないけれど、聞かれた限りはお応えするのが礼儀だと思いますので出来る限りでお返事します。。   精一杯ご対応していますので、どうかご理解下さい。 文章にすればFAKEの背景が知れるのでお気持ちも和らぐかなと思いました。 ※本文ではFAKEと横文字で表現するのもクッションの役割です。   日本にはアンティークが極めて少ない これは現地の絨毯商人とコレクター達が皆口を揃えて話すトピックです。 この現状を踏まえて ビジネスでは大きくふたつの動きがあります。   ひとつは、まだ未開の地に本物を届けるということ。 ふたつめは、経験の無い人々を利用すること。   そして残念ながら今は後者の流れが強く働いています。 FAKEを届ける現地の商人がいて、FAKEをアンティークだと言って一般人に届けるお店が多く存在します。   改めて断っておく必要は無いかもしれませんが、メゾン...

アンティークとヴィンテージデザイン

アンティークとヴィンテージデザイン

こんにちは。 今日は"アンティークとヴィンテージデザイン"というお話です。   ヴィンテージデザインって? アンティークラグは皆さんご存知の通りのものです。 作られてから100年、200年と時間を経たものを一般的にアンティークと呼びます。 世界中のアンティークラグには素晴らしいデザインが多く、時間を経てもなお色褪せない美しさがあります。 当店にも遠くイランからやってきたアンティークラグが並んでいます。 ※アンティークにも種類があります。当店では骨董的な価値のある物に限ってアンティークラグと呼んでいます。     それでは ヴィンテージデザインというとどうでしょうか?   まずはこの言葉についてご説明させてください。 そもそもヴィンテージデザインという名前で呼び始めたのは私です。 世の中で私しか言ってないと思います笑 ヴィンテージ〜オールドの年代のものを総称して、ヴィンテージデザインと呼んで仕事をしていました。   ん?ヴィンテージラグ、オールドラグじゃダメなの? という声が聞こえてきますよね^^ それではもう少し踏み込んでいきます。   比較的安価に買えるヴィンテージラグ、オールドラグは、商業目的に作られていることが多いです。 私はどうしても遊牧民が使っていたリアルな道具と区別をしたい派。 いつしかお店での呼び方に自分なりの工夫をするようになりました。   アンティークラグは遊牧民の実際に使っていた道具として美的価値、骨董的な価値を優先した絨毯。 ヴィンテージデザインは、ヴィンテージ〜オールドの年代を中心にセレクトした暮らしの道具としての絨毯。 まとめるとこんな感じです。...