I want to see! | 実際に見てみよっか。

I want to see! | 実際に見てみよっか。

こんにちは。

ヴィンテージ手織りラグ専門店 Maison Étretatです。

今日は『実際に見てみよっか』というお話です。

 

私のお店を説明するには、この言葉だけでも良いくらいです。

"ねえ、実際に見に行こうか"

"一回行ってみたいんだけど" 

 そんな言葉が似合う。実際に見に行ける場所です。

 

私がいち消費者だった頃には、気軽にそう言えるヴィンテージラグまたは絨毯屋がありませんでした。

伝統と歴史を持つ中東のラグ。

格式高くあるべき商品なのかもしれませんが、そんなのはやっぱり面白くありません。

思い立ってその日、パッと脚を運べるお店。

自分という人間にやらせるのであれば、そのくらい身近に感じられるショップでありたいと思いました^ ^

 

手が届くワクワク感と、他にはない面白いものがあるという緊張感を添えて。

『実際に見てみよっか』が出来るように。

 

行ってみたいお店

一度は行ってみたいと思うお店と、本当に行けるお店は大きな違いです。

行きたいけど、なんだか行けない。

憧れが高すぎても、なんだか気がひけるものです。

だから私がやるならばちょうど良い存在でありたいと思いました。

 

求めたのはネットショップのような気軽さとは違います。

何かのついでや隙間時間を埋めるようなお店ではなく、わざわざ出向くお店。

"今日はラグを見に行こうね"

なんて家で会話にあがるようなお店。

つまりちゃんと気持ちの準備をして出掛けることの出来るお店です。

 

気軽なのに?ちゃんと準備をする?

もうニュアンスの話でしかありませんね。

 

ここでいう気軽はオープンな存在であること。

準備をすると言うと仰々しいですが

もっとラフに。リラックスして。

家で使う大切なものを探しにいくという程度の気持ちです。

せっかくなら、こんな行ってみたいお店でありたいですね。

 

今、世の中にないもの

まるで"こんなの好きでしょ?"と言わんばかりの

予め準備されたお店には感動しなくなりました。

(歳を重ねたからでしょうか( ; ; ))

私自身がこんな予定調和な感じにマンネリを感じるようになってしまったのです。

 

好きなのはこんなお店です。

街の中華料理屋さん

シンプルな定番メニューでも一生懸命考えて、工夫しながら作るお店に魅力を感じます。

鍋を振る人の火加減ひとつで味が左右するなんて

とってもエキサイティングです!

テーブルに出された料理に"わーっ美味しそう"

そう言える瞬間だけでもう完璧です。

 

反対に会話のないお店は嫌でした。

会話が無くとも、この中華料理屋さんのように会話に代わる熱量が欲しいと思いました。

言わば人と人との対話です。

言葉が少なくともコミュニケーションなんてどれだけでも取れますよね^ ^

ヴィンテージラグという商品を介して人と人が向き合えると嬉しいなぁと思います。 

今世の中にないのは、行ってみたいお店でした。

 

リアルなお店でありたい

自分の好きで仕事をするな!

と人生の先輩達からは幾度となく教えを頂いてきました。

ただこれだけ成熟した社会で

人が欲しがるモノを売る。

必要としていることに声を傾ける。

この言葉だけで生きていくのはとても困難でした。

 

まず喉から手が出る程欲しいものはそうそう無く。

生活するにあたっては社会のインフラが十分すぎるくらい出来上がっています。

人が欲しがるモノ(商品) なんて簡単に見つかるものではありません。

 

そんな世界でもひとつ。

どうしても人が欲しがるものがありました。

それは愉しんでいる人、その現場です。

 

お店の在り方としてリアルであることが

とても大切だと思いました。

自分の好きで仕事をするしかない!

です笑

 

自分の好きを見せるしかない

自分の好きを見せるしかない。

なのでもうこれ以外にはありませんでした。

 

目の前で愉しんでいる人には、どんな真似事をしたところで敵いません。

そして純粋に愉しんでいる人は、人に対してとても良い影響を与えてくれます。

気持ちを込めて言葉にしたり、行動する様は

温かくて心地好く感じませんか?

もうこれ以外は考えられませんでした。

 

自分だったらそんな温かい人からモノを買いたいです。

人間的に優れている、劣っているという話ではないのです。

何だか愉しそうに話をしてくれる。

だとか

快く迎えてくれて、送り出してくれた。

本当にそんな小さなことです。

 

今の自分にとってはもう、小さなこととは言えないような決め事になっています。

その為に私が出来ることと言ったら

自分の得意分野でお客様をエスコートすること。

インテリアの業界が長かった(19歳から) ので、コーディネートの善し悪し(似合う、似合わない) くらいはきちんと判断がつくようになりました。

お客様のお部屋のニーズに合わせてご案内させて頂いています。

どうぞなんなりと。

 

特別なものを特別な人へ

買えないと面白くない。

ここから目を逸らさずにいたいと思っています。

 

もちろんヴィンテージラグなんて万人に評価してもらうようなお品物ではありません。

特別な趣向品だからこそ、買えるというリアルさは常にそこに存在させたいものです。

それが売り場の見易さなのか

お値段なのか

この辺りは人によって異なります。

ずっと目の前の方をみて試行錯誤していく他ありません。

 

『実際に見てみよっか』

私のお店はこの言葉から始まりました。

実際に見てもらえる安心感で、お買物を愉しんで頂けたらなと思います。

 

今日もここまでお読み頂きありがとうございました。

お店でお会いする機会もなかなか作れないので、少し自己紹介がてらにお話をblogにまとめています。

いつも本当にありがとうございます。

Maison Étretat | Sugibayashi Yusuke

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