Beautiful rugs / Shiraz,Qashqai from Iran

Beautiful rugs / Shiraz,Qashqai from Iran

こんにちは。

ヴィンテージ手織りラグ専門店 Maison Étretatです。

2022年1月にIranのShiraz,Qashqaiのラグが入荷しました。

沢山の入荷でInstagramや商品ページでも、このラグたちのことばかり。良かったらもう少しこちらでお話させて下さい。

今回のShirazに辿り着いた経緯

何度も取扱ってきたShiraz(シラーズ) 産のラグなのですが、今回は特別良いものをお揃えすることにしました。

もちろんgoodの価値観は人それぞれです。

過去には状態の良いラグに巡り合うことですら、苦労をしていたShiraz(シラーズ)。小さなものでもラグとしての機能はもっているか?大事な色はちゃんとでているか?肌ざわりはどうなのか?そんなことを事細かに確認していました。

まさかこれだけ美しいラグが手元に届く日が来るなんて、その頃は想像することさえ出来ませんでした。

これが今までの経緯。

この後、私の買い付けの姿に見かねた現地クルーからの提案が始まりです。

 

運命的な出逢い

一昨年の事、Shiraz (シラーズ) のラグを強みとするディーラーとの運命的な出逢いがありました。

ここではA氏と呼ぶことにします。

A氏は事前に前項に述べたような仕入れをする私の噂を聞いて、声をかけてきてくれました。

"Shiraz(シラーズ) は最も得意だ!"

と口にする彼に当初は本当に驚きました。

しかし知見と経験の浅い私には、出逢った頃から"こんなデザインが欲しい"というものがあるわけでもなく。

とりあえず所有しているShiraz(シラーズ) をすべて見せてもらうことにしました。

 

Shirazに見つけたもの

目に留まるものを順にチェックさせてもらっている中で、A氏には確信する何かがあったと言います。

私の手探りで探していたもの。

それがShiraz(シラーズ) 特有の"美しさ"です。

 全てのラグのセレクトにおいても"美しさ"、"その佇まいの在り方"みたいなところは意識していたつもりです。

当店エトルタはそれが売りのつもりでした。

ただこのShiraz(シラーズ) に関しては、他よりも優先して美しさを求めていたようです。

それまで取扱っていたShiraz(シラーズ) はどこかで踏ん切りをつけて、道具として使えることを死守してなんとか形にしていました。(※もちろん、それはそれで魅力的なラグたちではありました)

 

それまでとこれから。

A氏が見せてくれたShiraz(シラーズ) のオールド品※時代区です によって、そんな部分に区切りがはっきりとついたように思えます。

 彼はそれからずっと言いました。

"お前は日本で美術館をはじめるつもりなんだろ?"

この部分に目を向ける買い手は少なかったようです。だけどディーラー達は皆、目利きにプライドを持って仕事をしています。

だから言葉そのままだとなんだか捻くれた表現ですが、"認めてくれて嬉しいよ"と伝えてくれているようです。

とってもありがたいです。

そのうちモダンなアートピースを集めてギャラリーにする!とは返信しています笑

 

美しいラグが必要

もちろん世界には美しいラグがあることは知っていました。

ただ正直、私の趣味に合うものはあまり存在しませんでした。

なぜならば巷で"美しい"とされるものは、私には少し古典的なような気がしました。すごく古い時代に作られていて、ラグそのものもとても古びている。またデザインに現代の時代性が反映されていない。

もちろん綺麗なものは沢山存在します。しかしそれに出逢うきっかけがなければ、存在しないも一緒だと私は思いました。出逢いは感性が重なった時に生まれます。

「時代を超えて受け継がれる美しさ」。一貫してこの価値感では伝えきれないものがありますよね。

そして心の中で訴えていました。世界にはもっと美しさが必要だと。

 

価値はつくるもの。美しいもつくるもの。

話を現地のパートナーとの会話に戻します。

価値は自分たちでつくるもの。私と彼との間でそう合点する部分が次第に生まれていきました。

提案したいのは現代人に通じるシンプルな美しさです。

 

私は"時代感"というものはファッションの世界に限らず必要だという意見を持っています。

言うならば全ての物事がファッションです。

移り行く時代の中で、人の感じ方や受け入れた意見を取り入れて変わり続けるものです。

 ヴィンテージラグに関しては、生まれた時の価値をそのまま伝えるだけでは物足りません。

なぜならばヴィンテージ、オールド、アンティークといえども100年足らずの歴史です。(※簡潔に伝えています。どうかご容赦ください)

それを過去のものにするのではなく、その歴史に自分たちの暮らしを刻んでいくべきだと思うのです。

 

ラグと私。

これを切り離して考えるのではなく、どうやったら一緒に人生を歩んでいけるか。

そもそもどんな出逢いであれば最高なのか。

私なりにカジュアルにご提案できればなと思っています。接点づくりが私の仕事です。

Shirazの美しさはあなたと共に。

 

雑記になりましたが、ここまでお読み下さりありがとうございました。

BLOGでは、普段お見せできない姿をお見せ出来ればと思います。 

Maison Étretat | Sugibayashi Yusuke

 

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