こんにちは。
ヴィンテージ手織りラグ専門店 Maison Étretatです。
今日は『30代からのヴィンテージラグ』というお話です。
なぜここで年齢を出すのか?これには実は意味があります。
私のお店はまぎれもなく30代以上の大人の方の為のセレクト。
もちろん若い人も来てくれますと、とても嬉しいです!!
ただ"30代以上のヴィンテージラグ"という隠れたコンセプトがあります。
それではその理由をお話します。どうぞお付き合いください。
初めてのヴィンテージラグ
皆さんは初めてのヴィンテージラグって何歳くらいの時だったでしょうか??
"元々物心ついた頃から家に敷いてあったよ"
なんていう方もいらっしゃると思います。
昔は、洋間なんて言ったり客人を迎えるお部屋が設けてあったりしましたよね。私の世代ですと歴史のあるお家には、ペルシャ絨毯やパキスタン絨毯が敷いてありました。
※こちらの写真は商品ではありません
また大人になってからインテリアショップで、趣味に合うものを手にしたという方もいると思います。(私はこちらです)
どちらにせよ関心を持つのは、やっぱりひとつ自分の部屋を持ってから。
自由にして良い空間が手に入ると次第に
きれいな、またはカッコいいものが欲しいと思いますよね^^
憧れる世界
インテリアやファッションなどの世界においては、ヨーロッパは特に文化があります。
今私がお店で扱う"ヴィンテージラグ"というような中東のデザインのものが、古くから根づよく街に溶けこんでいます。
舶来(古いですかね?笑)の雑誌や映画などを見れば、よく分かりますよね。
日当たりの良い窓際に彩り豊かに敷いてある姿。
洋風の開けたリビングに無造作に何枚も敷いてある姿。
薄暗い寝室の間接照明で照らされて、映る模様。
ヨーロッパの世界は今でも多くの人々を虜にする文化、そしてスタイルのある暮らしです。
日本で文化を愉しむ為に
それではどうすればそのような憧れの世界を現実にすることができるでしょうか??
日本のインテリアには日本人なりの解釈がありますし、現代には現代人の生活様式があります。
和の文化であれば、古くて良い物が間違いなく日本にあります。
京都や大阪、東京。
大都市、商業が発達した町には完成した文化があります。もちろん地方都市にも個性豊かな文化が存在します。
しかしただ単純にヨーロッパのように街に身を委ねることは、どうやら出来なさそうですね。
活躍の舞台は家の中
ヴィンテージラグに関しては、舞台は家の中。
外の環境とは遮断された個人の文化です。
自分が人生において集めてきたものと一緒に暮らすことになります。
街の文化とは別の世界のお話です。
若い方、新婚さんはアパートに暮らすと思います。大勢の人に利用してもらうことが前提ですので、新しい建物は簡素な見た目が多いですよね(※もちろん下宿、アパートでも趣きのある建築は沢山あります。)
わかりやすく伝える為に、日本のアパート事情の例を挙げたまでです。
海外の街並みとは異なる、趣味がバラバラの戸建て住宅の集合体。
アパートに限らず日本の街はそんな姿です。
どうでしょうか?
生活圏内を見渡すと思い当たる環境はありませんでしょうか??
ラグの活躍の舞台は家の中。
外の環境とは遮断された個人の文化。
自分が人生において集めてきたものと一緒に暮らすことになります。
つまり自分の人生分の世界観が、魅力となります。
30代以上からのヴィンテージラグ
"30代からのヴィンテージラグ"
と言葉にするのはこの為です。
自分の人生分の暮らしの経験が、30代くらいからアブラがのってくるのではないかな?
と私は思いました。
真っ新なお部屋に。白い壁の木のフローリングに。
何か絵筆のようにヴィンテージラグを用いるならば、きっと30才を超えたあたりから豊かな表現が実現するような気がしたのです。
海外のような綺麗な街並み、しっかりとしたデザインのある建築物の中で過ごす日常とは異なります。
ヴィンテージマンションですとか、何十年、百年を見越した建築に住めることは少数。
比較的近年に建てられた建築の中を意識しなければなりません。
(※注釈ばかりですみません。あたかも海外趣味のように進めていますが、私は日本が1番好きです(^^;)
お店のコンセプト
私が"30代以上のヴィンテージラグ"としてお店をやっているのは、スタイルを提案させて頂くお店の在り方として丁度良いと思うからです。
10代、20代の方には多少の背伸びと憧れを。
30代以上の方には、個々人それぞれの人生の交差点のような場になれば幸せだと思いました。
好きな色、デザイン
経験してきたこと
これからの将来のこと
ヴィンテージラグと共に作る暮らしを想像しながらいられる場所です。
30代という言葉は、言わば全世代の為の言葉です。
大人っぽく、愉しいお店でありたいですね。
今日もここまでお読み頂きありがとうございました。
お店でお会いする機会もなかなか作れないので、少し自己紹介がてらお話をblogにまとめています。
いつも本当にありがとうございます。
Maison Étretat | Sugibayashi Yusuke