I failed again. / 失敗続きの買い物

I failed again. / 失敗続きの買い物

こんにちは。

ヴィンテージ手織りラグ専門店 Maison Étretatです。

今日はタイトルにある通り、自分の失敗体験をお話ししたいと思います。

読み終わった後にはほんの少しだけ、お店の事を理解してもらえるかなと。

それではどうぞお付き合いください。

《私の失敗体験》

  1. ネットショッピング
  2. 実店舗
  3. 値段がわからない
  4. 失敗したくないし、して欲しくない。

 

1.ネットショッピング

 まずひとつめの失敗のお話はこちらから。

ネットショッピングがヴィンテージラグという世界でもだいぶ普及してきました。

私もお買い物をしたことは沢山あります。とても便利で家にいながら、ポチっと買える。その楽さはなんとも快感です。

...

ただしその便利さに喜んでいられたのも、届くまでの数日間の間だけでした。

いざ荷物が到着!

開けてみると色々な問題がありました。。

※この写真はあくまでも荷物が届いたというイメージです。中東から届く通常入荷の荷姿です。

  初めてお買い物した時は、実物と色が全然違っていました。お店に問い合わせたところ、「光の具合によって見え方が異なる」との返事でした。

太陽光と室内の姿の差は十分わかっているつもりではありましたが、あまりにもオンラインストアに掲載してある写真とは違いすぎて驚いた記憶があります。

この時はヴィンテージ品だから仕方ないか。そう自分のせいにして納得しました。

 次に出逢ったのが、ニオイ問題です。

新しいものに慣れている私たち日本人には、手織り絨毯の使用素材である"毛"ですら抵抗のある人はいらっしゃると思います。

動物の毛=チクチクする。手入れが大変。

このくらいならまだ良いものの、気になるニオイとなると結構負担を感じます。負担というよりも、もっと単純に生理的に嫌だなぁと言う気持ちになりました。

この時は特殊なのかもしれませんが、販売店の方にお聞きすると「現地の人は洗剤と泡でジャブジャブと泡うことがなくって、使っているそのままの状態。」との返事でした。

やり切れない気持ちのまま、なんとか気持ちを納得させました。

"まあデザインが好きで買ったんだし、そういうこともあるか!"そんな風に自分に言い聞かせました。

でも実際に部屋に敷いてみるとラグのニオイがとても気になります。快適に過ごすはずだったリビングが気を使いながら過ごさなければならない場所へと変化してしまいました。

天気の良い日に風通しをして、天日干しもして。繰り返しても一向に良くなりません。

"なんかコレっておかしいな?"

好きなモノを選んで買い物したつもりが、使う場面でまさかストレスになるなんて思いもしませんでした。

数日使って、その後家族の了解を得て処分することになりました。とても残念な思い出です。

 

私の場合は色とニオイが問題でした。

皆さんはこういった経験がありませんでしょうか。こうして思い出しながら記事を書いているだけで、またその時の気持ちが戻ってきてしまいます(^^;

-補足-

もちろん全てのネットショッピング(通販) が失敗したというわけではありません。買ってよかったな!と思える買い物も沢山ありました。

ここでトピックとして取り上げましたのは、他の商品(日用品や洋服)を買った時に比べてヴィンテージラグでは失敗の割合が多かったからです。

あくまでも個人的な意見として記述しております。

 

2.実店舗

"実際に見てみようか"

カップルやご家族の会話。インテリアでのお買い物のワンシーンがそんな風に展開されるのを知っています。だけど実際問題としてラグに関してはこれが本当に苦労しました。

まずお買物をする場所を探します。

大型のインテリアショップかな?→便利だけど、せっかくならもう少しこだわりのあるものを探したい。

百貨店かな?→セレクトの趣味が異なる。想像するだけで高そう。

ラグの催事?→現地出身の人が切り盛りされていて、家族連れではどうも近寄り難い。値段も覗きみるくらいしか出来ない。

個人店?セレクトショップ?→全然見つからない!

このような感じでハードルが高く、いつも後回しになっていました。

うなずいて下さる方もいらっしゃるはず。

 でも、やっぱりお気に入りのラグが欲しい!というのが心の声でした。

ただそこに置いてあるだけで良いのです。

手で触れて拡げるだけのわずかなスペースを用意しておいてくれれば感謝です。

なんて多くを求めていないつもりでも、そんな場所は極めて少なくラグ探しは苦労しました。

 

ウチは未就学児2人がいる4人家族です。

広い展示スペースのあるインテリアショップに足を運んでしまったら最後。お店がテーマパークのようになり、子ども達が方々に散っていってしまいます。

なるべくコンパクトに。欲しいものをズラッと並べておいてくれる。

そんなお店が理想でした。

 

3.値段がわからない

ラグ探しのお買い物ではこれが重要テーマでした。

"値段が不透明"

やっぱり日頃の家計のやりくりの中で選ぶ家財のひとつ。値段が事前にわからないことに、私はいつもモヤモヤとしていました。

 

今となってはお店をする立場なので、値段を公に出さなくとも相場感を知っていらっしゃるお客様にもお会いすることが出来ました。

ずっとそのような場所(催事,専門店など)でお買物を経験されてきたからこそ、培われる審美眼のようなものでしょうか。気に入ったものだけ手に取って、値段をお尋ね下さいます。

とても素敵なスタイルですよね。

 

だけどすぐにそんなカッコいい人になれるかというと、時間とそもそも経験が必要です。

私が営むお店は見ての通りカジュアルなスタイルです。まず値札がついていることが前提ですし、オンラインストアでは値段を公表するようにしています。

言い値で買わなきゃいけない?そんな文化とはちょっと異なります。

自分と立場が合うお店が欲しい。値段はそう思わせるくらい大切な要素でした。

 

4.失敗したくないし、して欲しくない。

この言葉にまとめます。

自分の"失敗したくない!"という気持ちが、自分のお店になりました。

ただし完全なサービスなんて縁遠いような個人店です。これからヴィンテージラグをお探しになる方へ、少しでも手助けが出来れば嬉しいです。

最初は怖くてオンラインショップも開設しないと言っていたくらいです。

だけどそこから目を背けると、何も解決しないような気がしました。重ねて言うようですが完全なサービスの提供は正直出来ません。

もっとこうすれば喜んで貰えるかな?を追いかけていくしかありません。

お客様とのコミュニケーションが取れれば最高のお買物になるに違いありません。

 

またまた雑記になりましたが、ここまでお読み下さりありがとうございました。

BLOGでは、普段お見せできない姿をお見せ出来ればと思います。 

いつも本当にありがとうございます。

Maison Étretat | Sugibayashi Yusuke

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