Feel good. | 誰もが綺麗なものが欲しいわけじゃない。

Feel good. | 誰もが綺麗なものが欲しいわけじゃない。

 こんにちは。

ヴィンテージ手織りラグ専門店 Maison Étretatです。

 

今日は『誰もが綺麗なものが欲しいわけじゃない。』

というお話です。

街で、ネットでお買い物する際に

"なんか売りつけられてる感あるなぁ、、"

と感じることがあります。

カッコいい、可愛いヴィジュアルイメージで陳列されているのは良いのですが

"正直、なんか物足りない、、"

これはなぜでしょうか。

 

私のお店の大切な考え方のひとつ

『誰もが綺麗なものが欲しいわけじゃない。』

を説明します。

 

本当に欲しいもの

それではお買い物において

自分が本当に欲しいものって何でしょうか?

 

提案して欲しい!

けど自分で選びたい。

選択肢が欲しい!

けど種類がありすぎても選べない。

 

.....。

お買い物ってむずかしいです。

 

じゃあ本当に欲しいものって何?

これは納得出来るものだと私は思っています。

つまり

納得できるお買い物体験が、

私の欲しいもの。

人は納得できるお買い物体験を常日頃から探し回っているように感じます。

 

理想を追う勇気

納得できるお買い物体験

それこそなんだか抽象的で、迷路に迷いそうな言葉。

だけど一個ずつ追いかければなんだかボヤッと見えてきます。

お店に焦点を当ててみますね。

 

まず

《お店の側の立場》 

商品が売れないと次の仕入れが出来ません。

だから売らなければ、新しいことが出来ず人の興味を惹くことも出来なくなります。

そうなるとお店を続けることも困難!

だからこそ売る為に頑張らなければなりません。

 

次に

《お客さんとしての立場》

何か自分にとって特別なものが欲しい!

お値段も手頃で買いやすい。

それを買えばすぐに、または将来的に幸せになれるもの。

決して押し付けられるのではなく、自分で好きなのを選びたい。

だけどワクワク感が欲しいから、ある程度のお店側からの提案は欲しいなぁ、、。

 

どうでしょうか?

これだけの情報では、両者を仲良く結びつけるのはとっても難しいですね^_^;

でも両者の理想が交わるところを探し続けるのがお店の仕事。

難しいからって諦めてしまうのは簡単です。

理想を追う勇気で次に進みます。

 

オーダーメイド? 

"じゃあオーダーメイドしか無いかもね"

"一人ひとりの為に特別なオーダーをご用意します"

となると話は別です。

 

なんか構えてしまい"ウッ"てなります!

 

あなたの為に特別に仕入れます。

うーん。これもちょっと違うかなぁって。

 

そもそもヴィンテージラグに関しては

今からデザインして織って、とオーダーメイドして段取りするのはもはや"ヴィンテージ"ではなくなってしまいます。

新品の手織りラグです笑

 

準備されて構えてしまうのは嫌。

だけど自分で選びたいし、自分にぴったりなものに出逢いたい。

やっぱり消費者の立場であればこれが理想です。

 

オーダーメイドまでいかなくて、自分にぴったりなものを並べておいて欲しい

これが理想そのままの言葉です。

 

誰もが綺麗なものが欲しいわけじゃない

ただやっぱり

理想と現実は違うよね。

と使い古された言葉で説明を繰り返されるのはどうしても嫌でした。

 

どちらの言い分も理解した上で

理想を現実にしたい!

と心から素直に思いました。

 

お店側(売り手) からの強い提案

そして

あくまでも購買はお客さんである自分が選ぶという状況

 

オーダーメイドまでいかなくて、自分にぴったりなものを並べておいて欲しい

この言葉をなんとかしてカタチにしていきたいと思っています。

 

提案が貧弱で結局、何が欲しいんだっけ?

となるのはさみしい。

だから品揃えは絶対に必要です。

 

ここでタイトルに戻ります。

『誰もが綺麗なものが欲しいわけじゃない。』

 

良いものの提案は必要だけれども、それを必要としてる人はそんなに多くない。

これを理解しているだけでだいぶ楽になりました。

 

つまりは商品(モノ) に目を向けすぎると

上手くいかないだろうと思います。

 

まず自分が買い物する立場だったら欲しいのは

納得出来るお買い物体験

 

目の前のラグだけに捉われず。

そのラグの向こう側にある幸せを考えはじめたら、また違った言葉が出てきました。

 

私にはわたしのヴィンテージラグがあり

お客様にはお客様の為のヴィンテージラグがありますよね。

 商品(ヴィンテージラグ) は、こうして心を通わせる為の道具でありたいものです。

 

『誰もが綺麗なものが欲しいわけじゃない。』

商売って奥が深いですね。

 

今日もここまでお読み頂きありがとうございました。

お店でお会いする機会もなかなか作れないので、少し自己紹介がてらにお話をblogにまとめています。

 いつも本当にありがとうございます。

Maison Étretat | Sugibayashi Yusuke

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。