アンティークとヴィンテージデザイン

アンティークとヴィンテージデザイン

こんにちは。

今日は"アンティークとヴィンテージデザイン"というお話です。

 

ヴィンテージデザインって?

アンティークラグは皆さんご存知の通りのものです。

作られてから100年、200年と時間を経たものを一般的にアンティークと呼びます。

世界中のアンティークラグには素晴らしいデザインが多く、時間を経てもなお色褪せない美しさがあります。

当店にも遠くイランからやってきたアンティークラグが並んでいます。

※アンティークにも種類があります。当店では骨董的な価値のある物に限ってアンティークラグと呼んでいます。

 

 

それでは

ヴィンテージデザインというとどうでしょうか?

 

まずはこの言葉についてご説明させてください。

そもそもヴィンテージデザインという名前で呼び始めたのは私です。

世の中で私しか言ってないと思います笑

ヴィンテージ〜オールドの年代のものを総称して、ヴィンテージデザインと呼んで仕事をしていました。

 

ん?ヴィンテージラグ、オールドラグじゃダメなの?

という声が聞こえてきますよね^^

それではもう少し踏み込んでいきます。

 

比較的安価に買えるヴィンテージラグ、オールドラグは、商業目的に作られていることが多いです。

私はどうしても遊牧民が使っていたリアルな道具と区別をしたい派。

いつしかお店での呼び方に自分なりの工夫をするようになりました。

 

アンティークラグは遊牧民の実際に使っていた道具として美的価値、骨董的な価値を優先した絨毯。

ヴィンテージデザインは、ヴィンテージ〜オールドの年代を中心にセレクトした暮らしの道具としての絨毯。

まとめるとこんな感じです。

 

ヴィンテージデザインの特徴

ヴィンテージデザインと呼び方を区別するのは、次の特徴からです。

 

暮らしの道具としてしっかりと使えること。

手入れが気持ち良く出来ること。

気兼ねなく、心地良く敷ける絨毯であること。

 

私の中でこれらをクリアしたものをヴィンテージデザインと認定して、お店に並べています。

新品の絨毯と比較しても妥当な価値を感じて欲しいと思っています。

ヴィンテージという言葉に偏り過ぎずに、良い絨毯を呼ぶ名前としています。

(※オンラインストアなどでの表記はvintagerug、oldrugとしています。それは一般的にわかりやすいからです。もちろん店頭でもお客様とお話させてもらう際にはヴィンテージラグ、オールドラグとしています)

 

ヴィンテージラグというと趣向品という意味合いが強く感じてしまいます。

飾って愉しむもの。

それだけでも十分すぎるぐらいの価値はあるのですが、今目の前のお気に入りの絨毯が

"使える絨毯&快適な絨毯"

という認識に変わった時はそれはそれは価値が倍増するかのような気持ちです。

 

"使える絨毯&快適な絨毯"である為に必要な要素を備えたものが

当店で言うヴィンテージデザインのある絨毯でした。

 

なぜヴィンテージデザインを選ぶのか?

ここがとても大切な点になります。

 

ヴィンテージデザインを選ぶ理由って何??

 

モノによってはアンティークラグと全然値段が変わらないものだってあります。

アンティークラグの方が稀少性があって、しかも完全な植物染色だとか特別高価なのでは?

そう思われるのも当然ですよね。しかし全てに理由があります。

 

アンティークラグはとてもとても魅力的な絨毯です。

前述したように植物染色はもちろん、それに見合う天然の良質な羊毛を多くのもので使用しています。

ひとつひとつ物語があり、模様や色どれを指しても話題は尽きません。

 

しかしこれ程魅力的なアンティークラグであっても、ひとつ生活者の視点から見れば欠点があります。

いくら暮らしの道具として生まれてきたものとは言え、現代に辿り着いたアンティークラグは骨董品です。

希少性があります。

それは暮らしの道具として使うには、高価すぎたり普段使いでの手入れなど使い勝手に支障が出ることがあるのです。

 

"そのアンティークラグ、気兼ねなく使えますか?"

この問いかけが全てですね。

 

私がいち消費者だった頃

ヴィンテージのデザインをしっかりと備えながらも、生活者の視点で"使える絨毯"

欲張りに言えばこれが欲しいだけでした。

 

もちろん新品の大量生産品ではなくて

現地で何十年も前に手織りされたウールの絨毯です。

 

だから私のお店では

ヴィンテージのデザインをしっかりと備えながらも、生活者の視点で"使える絨毯

という要素をもって

ヴィンテージデザインとしてご提案しています。

《特記》

値段がアンティークに近しいものがあるというのは、道具としての価値を優先させていることに加えて、ヴィンテージラグ、オールドラグ特有の希少性を持って価格へ反映しているからです。

 

アンティークとヴィンテージデザイン

お店ではご来店くださったお客様に

アンティークとヴィンテージデザインを両方ご案内しています。

どちらが良くて、どちらかが悪い。決してそんな話ではありません。

 

アンティークにはアンティークに相応しい場所と用途があります。

同じくヴィンテージデザインには適した場所、用途が豊富にあります。

 

ぜひ皆さんのご要望をお聞かせ下さい。

ご家庭にぴったりな絨毯をご提案させて頂きます。

 

今日もここまでお読み頂きありがとうございました。

blogではお店でお話ししているようなことを、カジュアルに書いていくつもりです。

どうぞ気軽にお付き合いくださいませ。

 

イランから集めた手織りのアンティークラグ

メゾン エトルタ 杉林祐介

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